このボーカルブースを作ってから、8ヶ月程になりました。 遂に恐怖の夏が来てしまいました。 暑さ対策の必要に迫られてしまいました。実は今どき珍しく僕の部屋にはクーラーがありません。 ただでさえ暑いこのボーカルブースなのに、 今年(2001年)の夏は恐ろしいまでの猛暑でした。 (バンコクと同じくらいだったそうです。) 7月の始め頃から徐々に、暑さのあまりに、 ボーカルブース内での練習や録音がつらく厳しいものになってきました。 ためしに練習後体重を測ったら2キロも減っていました。 暑さ対策をしないと身が危険です。
まずは、100円ショップダイソーで大きめの保冷剤を8個買ってきました。 これを冷凍庫で冷やし、ブース内に設置し、しばらく置いたところ、 ひんやりとまるで冷蔵庫内にいるような感覚が得られました。
”おおすごい!これで全ての問題が解決したぞ!”
と思ったのですが、そんなに簡単なものでは無かったのです。 練習を開始して20分もするともう既に僕自身の発する熱によって、 保冷剤の冷却力などはたやすく抹殺されていしまいました。 つまり、中で歌わずにじっとしている状態ならば、 涼しいのですが、歌うともう暑くてどうしようもないのです。 ”ああ、夏の間は使えないのか…”といったんは諦めました。とはいえ、いろいろと考えてはいました。 ”冷蔵庫を買って冷却機能を持つ部分だけを分解して取り出して…”などと考えたりもしていましたが、 リサイクル法などもあり、失敗した場合には廃棄にすら膨大な金を取られると思うと踏み出せませんでした。 それに、ご存じの通りこのブースの前世はタンスなので、決して広くはありません。 これ以上の装置を取り付けるスペースがもうないのです。
で、結論として、部屋にクーラーをつけました。 あれこれ考えた結果これが一番確実で効率がよいとの判断です。 (今年の夏のあまりの暑さに一睡もできなかった夜があり、 そのせいでバイトに遅刻してしまったのもクーラー購入のきっかけでしたが。) クーラーは秋葉原で5万円を切る格安ものを発見できたので、 思ったよりも安くすみました。
練習時はクーラーで部屋を思いっきり冷やし、 さらに扇風機でクーラーの冷気がブースを直撃するようにしています。 (通気孔から冷気が入ってきてくれます。) これで真夏でも自宅でじっくりと練習やレコーディングができるようになりました。 でも、クーラー自体は電気代節約と健康のため普段はあまり使わないように心がけています。 (一応、熱帯夜の恐怖からも解放されました。)