僕が実質、初めて買ったCDです。確か、高校1年生のとき。 やっとCDというメディアが定着した頃。 僕自身がとてもヘビィーな気持ちでいたので、 このアルバムの内省的な部分がぴったりきました。 一般には尾崎豊の作品の中では、あまり目立たない位置にあるけど 僕にとってはとても大切な1枚。 成熟する前に子宮からこぼれ落ちてしまったかのような、 未完成な混沌が美しく痛いアルバムです。
このアルバム聴いたことのない人が多いと思います。 テーマ設定というような部分では、確かにツメが甘いかもしれないけど、 いい曲がたくさん入っています。ヨーコにむけた超個人的メッセージの"AISUMASEN"。 二人の出会いをうたったであろう"OUT THE BLUE""YOU ARE HERE"。 当時まだ珍しかったレゲエを導入した"BRING ON THE LUCIE"。 気負うことなく音楽を楽しむジョンがそこにいます。
"HELLO,I LOVE YOU"というポップな(?)曲で幕を開ける彼らのサードアルバム。 初期の危なさが感じられる最後のアルバムです。 楽曲のバラエティーは恐ろしい程です。 ドアーズは本当に新しい音楽を作り出そうとしていたバンドです。 僕は、予備校時代に観たオリバーストーンの映画で出会いました。 (この映画はリアルタイムでドアーズを体験したオジサン達には評判が悪いらしい。) 映画の中でジムモリソンと女の子が出会うシーンに使われていた"LOVE STREEET"が 収録されています。あと、僕が好きな曲は"YES,THE RIVER KNOWS"かな。 こんな美しい曲そうそうないよな。
ベストアルバムですいません。でも、この人のオリジナルアルバムは時期に よって非常に入手困難になりやすいのでご了承ください。 言わずとしれた"A SONG FOR YOU"の人です。 ザンゲの神様のような見た目でインパクトありすぎな人です。 実は、中野サンプラザでライブを観たこともあります。 なにげに電話したら最前列がとれてしまったという思い出つきです。 この人の曲は、本当にオリジナリティーがあっていいです。 バラードももちろんだけど、ロックンロールナンバーも泥臭いピアノと 濃いヴォーカルで最高です。(現在は35周年記念エディションがオススメです。)
アラニスといえば"JAGGED LITTLE PILL"でしょう?なんて言われそうですが、 もちろん忘れているわけではありません。あっちの方がサウンド、 アレンジ面で音楽史的にみれば名盤でしょう。(僕も大好きです。) でも今回はあえてこっちを選びます。 このアルバムは来日記念のアコースティックミニアルバムです。 ただ生ギターをバックにうたっているだけで凝ったサウンド作りもないんですけど、 彼女の魅力が生で伝わってきます。 後に出たMTVアンプラグド以上じゃないかな? 最小限の編成でも人を感動させられるアーティストを、僕は惜しみなく尊敬します。
最近では、珍しく共感できたアーティスト。 自分が音楽をやるようになってからは、新しいアーティスト(特に邦楽では)に 出会うと仲間かどうかが気になってしまいます。 彼女のうたを聴いてビックリしました。 ”うわっ、俺と同じようなことやろうとしてる人がメジャーデビューしている!” うぬっ負けられないなあ。でも応援するよ。こういう人はもっと売れてほしいです。 このアルバムのおすすめは、 「どんなにエライ学者でもこの力はきっと証明できない」とうたう"Love magic"や、 昔の仲間達に対する思いをうたった”届かない自分”辺りでしょうか。 あと、シングル”泣かないで”もいいですよ。(トムウェイツのカバーも聴けます。)
宇宙人ジギーを名乗り地球の破滅をうたった名盤”ZIGGY STARDUST”は 僕も大好きです。(曲も、楽器の編成やサウンドも。) あんな感じの音のレコードを作ってみたいなあと思っています。 でも、ここで紹介するのはその頃のボウイのライブ音源です。 この時代のボウイはオーラが出ています。 実はこのライブ音源には映像も残っていてこの前、渋谷の映画館でレイトショーで 上映されていて、なんとか時間を作って見に行きました。本当によかったです。 希望を言えばもっと音を大きくしてくれ!と思ったけど(映画館だから仕方ないが)。 ステージ上で突然、引退宣言をした直後、観客の悲鳴の中でうたいだされる ”Rock’N’Roll Suicide”はかなりくるものがありました。 特に、性別も何も越えてしまっているその姿を見ながら聴くとなおさら。
実をいうとストーンズに関しては、ほとんど思い入れはないです。 当然、”キース最高だぜ!”とかいいながらバーボン片手に煙草をふかして、 ”ロックってのはよお”というような文は書けません。 正直いうとストーンズに関しては”おいおい全部いっしょじゃないか”ということを 思ってしまいます。(ファンの人ゴメンナサイ。) まあ、そんな不遜な僕がいうのもなんだけど、このアルバムはいいですよ。 彼らの30年ものキャリアの中から、彼らが思い入れのある曲(必ずしもヒット曲ではない)を生感覚を大切にした演奏でリメイクしています。大抵リメイク物って外れが多いんだけど、なぜかこのアルバムに限ってはオリジナルヴァージョンよりもいいテイクがたくさんそろっています。 妙に演奏に説得力がある気がします。その理由がどこにあるのかよく分かりませんが。 彼らの曲は、もしかして繰り返し演奏されていく中で初めて完成される種類のもの なのかな、なんてことを思っています。
ビートルズの弟分バッドフィンガーのソングライター、 ピート・ハムのプライヴェート録音集。ようするにデモテープの寄せ集めです。 曲はとてもポップで聴きやすくどこか懐かしさを感じさせてくれるレベルの 高いものばかりです。 音はちょっと悪いけど。本当にこの人はうたを作ってうたって、ということが 好きだったんだなあと思います。まあ、結局、彼は首を吊ってしまうんだけど、 そういうサイドストーリーなしでも充分楽しめます。 (でも、サイドストーリーありだと10倍泣けます。 詳しくは解説に書いてあるので是非とも日本盤を買って聴いて下さい。)
うーんこれは、渋いかな?でもアルクーパーってすごい人なんですよ。 ”LIKE A ROLLING STONE”のオルガン弾いたり、セッションアルバムっていう ジャンル作ったりで。洗練されているのになおかつ伝わるものがあるものを 作るという奇跡的なバランスを保っていくのがどれだけ難しいことか。 それができたアーティストの一人が彼です。 音のひとつひとつからさりげなく顔をだす、せつなさというのか、やるせなさというのか、微妙な味がたまらないです。ピアノやオルガンの音が好きな人にもおすすめします。 ”JOLIE””SAM STONE”が僕は好きかな。 (いや、でもやっぱり全部の曲がいいのだ。このアルバムは。)