How many CDs do you have?
あなたは、何枚くらいCDを持っていますか?
ちなみに僕は今、とても数える気にはならい程のCDを保有している。と、言っても何千枚ということはないはずで、何百枚といったレベルだと思う。
ただ面倒くさくて数えたくはない。
30枚を超える前までは1枚1枚がとてもかけがえのない宝物で、それこそディスクのすみからすみまで聴き尽くして空でうたえるくらいだったけれど、さすがに100枚を超えるくらいになるともうダメだ。内容についてもそうだけどもっとキツイのは置き場所である。
僕の部屋に来たことのある人なら分かると思うけど、整理整頓は僕にとって金でももらわない限り避けて通ってしまうツライツライ作業なのだ。
とりあえずある程度枚数を多く揃えて持っているアーチストに関してはまとめて置いてあるけどそれ以外のものはもはやカオスの海へと迷い込んでいる。
聴きたいときにそのCDがどこにあるか分からないというのは結構不愉快なものだ。まして売ったのか人に貸しているのか分からないときなんかは困ってしまう。
もっと重症な人は同じCDを二枚買ってしまったりするらしいのでそれよりはましかと思うが。
さて、膨大な数のCDを持っている人の共通の悩みはおそらくその並べ方ではないかと思う。僕の友人は、あるときまでCDを買った順に並べておりそれはそれでなかなかいいなと思った。
”買ったときのこととか思いだせるからいいんだよ”といったことを彼は言っていて、なるほどと思わされた。
(この前部屋に行ったときは、残念ながらもうその並べ方はもうやっていなかった。枚数が増えて順番がよく分からなくなったらしい。)まあでも効率でいうなら五十音順かアルファベット順あたりがいいんだろうと思う。
ところで、長年思っていたことだがCD大量保有者のCDの取り扱いに関しては極端に2種類に分かれてしまう気がする。
まずは病的なまでに丁寧な扱いをするタイプで帯(買ったときにケースについてる紙切れのことだ)はしっかりと保存し、ケースの上にビニールのカバーを施すといった念のいれ方をするカンペキタイプ。
もう一つのタイプは帯はおろか歌詞カードやジャケットさえも無くしさえし、ケースはひび割れ、ディスクは畳の上を転がるザックバランタイプである。
僕の経験上ミュージシャンは後者のタイプが多い。
僕はもともとはカンペキ君だったのに悪い音楽仲間達と付き合っているうちにザックバランになってしまった。
ギターケースに無造作にCDを突っ込んでスタジオで貸し借りする生活で細かいことなんて気にしてられない。
美しき新品のディスクが煙草臭くなっても先輩ミュージシャンには文句は言えない。
長期延滞やバンドメンバー間の又貸しも常識化しているので所在不明になるCDも多い。
ミュージシャン同志で貸し借りするには余りおおごとになることもないが、一番危険なのはカンペキタイプがザックバランタイプにCDを貸してしまった場合だろう。
とてつもない悲劇が起こることは想像に難くない。
それでもただ一つ言えるのはどちらのタイプも音楽を愛しているのには違いはないだろうということだ。
やはりCDを貸し借りして好きな音楽について語る楽しみは何事にも代えがたい。
学生だった頃、僕の後輩となった人間には僕の部屋で一晩中お薦めCDのレクチャーを受けるというイニシエーションが義務づけられていた程僕はそういったことが大好きなのだ。
すぐにいろんな人にCDを貸してしまうのは悪い癖かもしれない。
ときには返ってこないCDもあるけどそれはそれで構わないと思っている。
とりあえず変なレア版や海賊版でもない限りこの世でもう二度と手に入らないCDなんてそうないし、どうしても聴きたくなったらまた買えばいい。
いい音楽をいろんな人に聴いてもらうためなら、結果として多少の損をしてもいいと思っている。
持っているCDが増えると必然的に一枚一枚がプレイヤーにのる回数は減ってしまう。
下手をすると何年も棚の中に飾られたままのものもでてくる。
(例えば、聴き込み過ぎて、もうわざわざ聴こうと思えなくなったものも含む。)
聴いてもらえなければCDなんて葬られているに等しい。
だったらかわいい子には旅をさせた方がいい。
まあ、こんなことは言ってはいるけどやっぱり借りたものは速やかに返した方がいいに決まっているわけで、皆さん最低限のマナーは守りましょう。
(というわけで**君、ブルーススプリングスティーンの"BORN TO RUN"そろそろ返してくれ。あと、ザ・バンドも。モンキーズ返すから。その他僕からCDを借りたままでいる人も同じく。)
余談になるけど(本当は余談じゃないけど)、僕も去年CDを作った。
賛否はいろいろあったけれどそれなりにいいものが出来たと思っている。
主立った流通経路にはまだ乗れてはいないのでライブ会場や郵送での販売になるけど聴いたことのない人は一度聴いて欲しい。
今回のライブの会場でも山積みしようと思っているのでよろしく。
99年中にはNewアルバムを、もう一枚作れたらいいと思っている。(そろそろメジャーで出したいぞ!)
それでは、会場でお待ちしています。
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