お金がないからという理由で何かを諦めらめたりすることは好きじゃない。しかしながら金がないとできないことが多いのも事実だ。そんなわけで、ここ1年程僕は、3つのアルバイトをかけもちして資金を調達してCDを作ったり、ツアーをやったり、ホームページを作ったりしてきた。おかげでいろんな人に自分の曲を聴いてもらう機会も増えていろいろな出会いもあった。
しかしながら実はこの度バイトを減らすことを決意した。(と、言っても3つが2つになるのだが。)理由は音楽活動に支障をきたすからという理由だ。いつの頃からか少しずつ練習時間や曲作りにあてる時間が少なくなってきて、さらにもっと大事なことは”ボウっとする”時間がなくなってきたということが具体的に支障という点だ。”ボウっとするなんて甘いんだよ!”と誰かに怒られそうだが、そうではない。”ボウっとする”のも創作活動には必須のことなのだ。頭をいろいろなものの束縛から解き放ったときに生まれるふとした瞬間の閃きが良い作品の種となってくれることも多いのだ。
また僕の場合”ボウっとしている”と必ず、しばらくすると新たな何かを始めてしまう。ふと今の自分に足りないことや、こんなふうにやったら面白いだろうなということが浮かんでくるのだ。”より大きなストロークを得るためには無駄な力を抜き、いったん全身を脱力する”という中学の時に水泳部で言われたことはどうやら現実社会にも結びつくような気もする。この文章がみんなの手元に届くころには僕は、多少は時間があるようになっているだろう。腰を据えた曲作りとプロモーション活動をやりたいと思っている。
しかしながら怖いのは収入減と資金難だ。しかしながらそんなことは言ってられない。僕は決して稼ぎのいいフリーターをやりたいわけではないのだ。幸いにしてバイトが思うように見つからなかった時期に節約の方法は身につけている。なんとか西友の100円均一などを上手に利用してしばらくは生き残っていこうと思う。
この前バイト先でこんな言葉を聞いた。僕がバイトを辞めることを決意したことを聞いたバイト仲間(役者志望の奴)が言った言葉だ。”辞めるんですって?そうか、俺も見習わないとなあ。俺、芝居の先輩に怒られてんですよ、1ヶ月先よりも10年先の心配しろって。”1ヶ月先より10年先・・これってその通りだよなあ。決してミュージシャンや役者にだけ当てはまる言葉じゃなくて、いろんな人にとって、心に留めておくべき言葉だと思う。N君どうもありがとう、なんか元気が出たよ。
さて、今回は久しぶりのDAYS通信になってしまった。見ての通りの生活で時間と心の余裕がなくて作れなかったというのが理由だ。これからは、金も時間も、もっと上手にてなづけて自分の味方にしていこうと思っている。というわけでこれからもよろしく!