そしてブース解体


最近は5年前よりも自分の経済状態もかなり良くなったので、スタジオ代をケチル必要もなくなったため、このブースの必要性は僕の中では落ちていっていた。またアンプ等の機材を揃えていく過程で部屋の大きさにはどうしても限界があった。もう最近は、僕の部屋は様々な音楽機材にあふれてしまって「ブース内に入れない」状態だったのだ。

でも苦労して作ったこれを解体することは正直言って辛いところもあって、ずっとためらっていた。(周りの友人達でさえも同じようなことを僕に言ってくれていた。)

だけど、考えてみれば、このブースだって「第1作目」に過ぎない。まだまだ改良したい部分もある。そうだ、また欲しくなったらその時また作ればいい!

というわけで遂に今年の夏、このブースを僕は解体した。石膏ボードやグラスウールを剥がし、ブースは前世のタンスにもどった。今では、楽器庫として第三の人生を送っている。

しかし問題は石膏ボードやグラスウールの廃棄だ。まあ、とりあえず「燃えない」ことは想像がつくので、細かくカッターで切ってゴミ袋に入れ、「燃えないゴミ」に出す。70リットルの袋が10袋以上。結構重いので集積場に持っていくのがかなりの重労働だった。それでも何往復もしてやっと全てを持っていけた。

集積車が来て、しばらくたってから確認にいくと、あれ…?

「これは事業系ゴミです!有料のシールを貼って出して下さい!」

という札を貼られて、集積してもらえず。そのまま残されていた。

うーん、「燃えないゴミ」じゃダメか? でもこれって「事業」ではないし、個人のDIYじゃん? どうすればいいのだ?

と思ったので区の「清掃局」に電話をする。「事業ではなく個人のゴミであること」を伝えると、意外とあっさりと「それじゃあ、またお昼頃に改めて集積に伺います」とのことだった。実際にほんの数時間で見事に片付いてくれた。

まあ、確かにこんなものを個人で廃棄する奴なんてあんまりいないだろうし、誤解されたのも仕方ない。(きっと近くのあの会社が疑われていたのであろう。すいません。)

ここをご覧の皆様で「作ってみてもいいけど廃棄がなあ」と思っている人もいると思うので、報告しておきます。ただゴミの廃棄は地域によっていろいろと事情も違うかと思うので、「参考」までにということになると思いますが。

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