〜あなたにも聴いてほしい名盤100〜

  1. 萩原健一/熱狂雷踊
    ショーケンこと萩原健一のライブ版です。 バックには大野克夫や柳ジョージが名をつらね、 ホーンセクションがいい味を出したアレンジで、 実に都会の”男”な世界を醸し出しています。 上手いのかどうかよく分からないショーケンのボーカルですが、 ぐっと引き込む力はすごいです。 ”酒と泪と男と女””大阪で生まれた女”などの、 有名なナンバーももちろんいいですが、 全ての曲がレベルの高い秀曲揃いです。 子供には分からない世界で、 やっぱりバーボン片手に聴かないといけないかも知れません。
  2. 友川かずき/犬 友川かずき秋田コンサートライブ
    ”ゆあーん ゆよーん”というフレーズが印象的な中原中也の詩にメロディーをつけた、 ”サーカス”で幕を開けるこのアルバムは、蠢く情念のようなものを感じるアルバムです。 この人を聴いたことのない人は多いと思いますが、 一度は聴くべきです。(一度でいいかも?) 元頭脳警察のリズム隊を従え、もうまさにワンアンドオンリーの世界です。 ”だがづぐ””生きているって言ってみろ”などの異常なテンションの高さに鳥肌が立ちます。 もう東北訛り丸出しで、 何を言っているやらさっぱり分からないMC(歌も)も相まって独特の空間が作られています。 このライブ盤には収録されていないけど、友川のナンバーでは”トドを殺すな”も有名です。 (”おい!そこの人お!おれを撃つなよ!!!”って奴。) そこら辺のナンバーは”初期傑作集”というCDで聴けます。
  3. BERT JANSCH, DAVEY GRAHAM他/ACOUSTIC ROUTES
    50年代60年代スコットランド周辺におこったフォークブームをとりあげたドキュメンタリーのサウンドトラックです。 アメリカのフォークとは違った、 繊細な音使いは実に美しく独特の音世界に酔わされてしまいます。 と、言ってもなかなか説明が難しいのですが、 例えばレッドツェッぺリンの3枚目で聴けるような感じです。 (これで分かるのだろうか?) こてこてのアメリカンなブルースよりも、 日本人にはこういうのが体質にあうのでは?という気もします。 このアルバムを何気なく中古屋で入手し、 聴いてみてあまりに気にいってしまって、 ”サントラというからには映像があるはずだ!”と、 映像を求めて販売元のレコード会社に電話までしてしまったのでした。 (どうやって弾いているのか見たくなるのが人情でしょ?) 電話したら担当者がその場にたまたまいてくれて丁寧に応対してくれました。 でも残念ながら映像の権利はBBCかなんかが握っているらしく日本では観れないとのことでした。
  4. SIMON&GARFUNKEL/SOUND OF SILENCE
    上述のアルバムでもスカボロフェアーがとりあげられていますが、 ポールサイモンのギタープレイには↑ここら辺の影響が感じられます。 このサウンドオブサイレンスでもDAVIE GRAHAMの”アンジー”がカバーされています。 ポールサイモンの曲作りやギタープレイは大好きです。 ところで、僕のS&G初体験はビジーフォーの物まねでした。 いやあ良かったなあ、グッチ祐三とモト冬樹のハーモニー。 中学生の頃だったと思うけど、 まだ盛り上がる前のものまね王座決定戦で彼らのサウンドオブサイレンスを耳にして本当に感動しました。 それ以来ラジオ等でこの曲がかかるたびに、 ”あ、あの曲だ。”と思うようになり、 いつの間にかサイモン&ガーファンクルの名も覚えることができました。 (全然アルバムの解説になってませんが、有名作品だからいいよね。 S&Gの5枚のオリジナルアルバムはとにかく外れ無しです。)
  5. NICK DRAKE/BRYTER LAYTER
    この人も繊細なアコギの響きを大切にした曲を聴かせてくれます。 聴いていると、北風の吹く荒野をひとり歩いているような感覚を持ってしまいます。 どちらかというと重いトーンの作品が多い彼ですが、 このアルバムは比較的とっつきやすいのではないでしょうか? コアのファンの方の中には、 このアルバムは商業的だとして”認めない”人もいるようですが、 僕はこのアルバムから入ってしまったので、今でもこのアルバムが大好きです。 彼の基本のサウンドはアコギ&ストリングスなのですが、 このアルバムでは珍しくホーン等も入っています。 例えるならちょうどポールウェラーのワイルドウッドみたいな感じかな。 (というかウェラーが影響受けてそうなったのだと思うけど。) "AT THE CHIME OF A CITY CLOCK"は名曲です。
  6. VARIOUS ARTISTS/THE BEATLES CLSSICS
    ビートルズの初期のアルバムはオリジナルナンバーと、 モータウン等のR&BやR&Rのカバー曲が混在しているものでした。 で、そのカバーされたナンバーの元ヴァージョンを集めたCDがP-VINEから出ています。 チャックベリーによる”ロールオーバーベートーベン”や、 カールパーキンスによる”マッチボックス”など。 それに加えてぺギーリーの”ティルゼアウォズユー”や”ベサメムーチョ”なども収録されていて、 ビートルズの音楽性の幅広さが忍ばれます。 同じ様な企画のストーンズものも聴いたけれど、 ストーンズの方もこちらは一本筋の通った選曲になっていて、 (ロバートジョンソンとかボ・ディドリーやマディウォーターズが入っているわけです、) 逆に格好よかったです。ビートルズの方がポップだけどね。
  7. VARIOUS ARTISTS/MOTOWN MEETS THE BEATLES
    こちらは逆に、 モータウンのアーティスト達がビートルズのオリジナルナンバーをカバーしています。 スティービーワンダーやマーヴィンゲイ等が独自の解釈で演奏をしています。 ほとんど原形を留めていないものもありますが、 聴き応え十分です。 意外とビートルズって黒っぽいアレンジが合うんだなあ、と再発見してしまいます。 ブラック嫌いの人の入門CDとしてもいいかも?
  8. WESMONTGOMERY/A DAY IN THE LIFE
    こちらはジャズギターによるビートルズのカバーが聴けるアルバムです。 オシャレなストリングスとオクターブ奏法のギターが、 ”ああ、なんかジャズ聴いているぞ。”という気分にさせてくれます。 一歩間違うとスーパーのBGMになりそうな編成ですが、 そこは踏み止まってくれています。 煙草の吸い殻のジャケットのせいか、 コーヒーでも飲みながら煙草をふかしたくなるようなアルバムです。 (僕は煙草は吸わないのですが。) ジャズの入門としては非常にとっつきやすい作品でしょう。
  9. Dragon ash/BuzzSongs
    彼らの大ブレイク前夜のアルバム。 こういう位置にあるアルバムは、 やりたいこととポピュラリティーのバランスが非常に良く、 長く聴き続けられるアルバムであることが多い気がします。 彼らがブレイクしてようやく、 ラップ、ヒップホップの要素を持った音楽が、 ”普通に”聴かれるようになった気がします。 それまでにも、例えば渋谷あたりを中心とした、 ジャパーニーズヒップホップのムーブメントはあったけれど、 どこか閉鎖的だったりオタクっぽいものの域を抜けていなかったし、 ”DAYONE"なんかにしても”こんな変なのあるよ”という見られ方をされていた気がします。 例えば、 田舎の高校生がふと耳にして”かっこいい!”と思えるようなバンドが出現してこそ初めてラップやヒップホップを日本のミュージックシーンが取り入れることができたと言えると思います。 ま、とにかく、"UNDER AGES SONG"はくるものがあったな。
  10. 山崎まさよし/アレルギーの特効薬
    実は最近の彼のうたはあまり好きではないです。 なんとなくリアリティーを無くしてしまった感じがして。 僕が一番好きなのは彼のこのデビューアルバムです。 まだ彼が四谷フォーバレーあたりでうたっていた頃の作品がなんとなくしっくりきます。 なかでも特に”坂道のある街”は名曲だと思います。 それにしてもギターうまいね。
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