コーラ&コーヒー


ときどき一ヶ月程症状が治まることもあったが、 またすぐに症状が出た。 1年のうちの半分以上は鼻づまり状態だった気がする。 とにかく薬を飲まねば苦しく、薬を飲めば眠いという日々が続いた。 その頃既に僕は音楽活動をはじめていた。 当時の僕は、 ”本当にうたが上手い人は鼻が詰まっていても関係ない” という言葉を信じて鼻炎であってもガンガンうたっていた。 (たいして上手くもなかったくせに。) そしてもちろん、 ”規則正しい生活を”とか”アルコールは控えめに”なんていう対策が実行できる生活をしているわけもなかった、 夜な夜な歌舞伎町あたりで弾き語っていた。 その当時の僕がやっていた花粉症の辛さをごまかす方法を紹介しておく。 (医学的にいうと絶対に良くないはずなので真似しないでね!)
  1. コーラ
    鼻詰まりの不快感をとりのぞくのに意外に、 コーラは役にたった。 炭酸の刺激で何となくスキッとした気がしたし、 甘いので、鼻が詰まっているせいで、 唯一の呼吸機関となってしまっている口の乾きやのどのヒリヒリ感が和らいだ。 それと、カフェインが入っていたせいか頭もややはっきりしてくれた。 同じような理由でドクターペッパーなども多飲していた。 あのジュースはクセが強いので、あまり周りでは飲んでいるものはいなかったが、 僕は愛飲していた。 しかしながら、”冷たいものや刺激物を多量に摂取すること”はアレルギー持ちの者にとっては、 良くないことであるのは、ちょっと本でもめくれば分かることである。 その頃の僕は”分かっているけどこの辛さを何とかしたい”という気持ちで、 おそるべき悪循環にはまっていたのである。
  2. コーヒー
    これも、単純に薬による”眠気”の克服のためによく飲んでいた。 授業やバイトなどで眠くなるわけにはいかない状況では、 コーヒーでも飲まないとやってられなかった。 常識で考えれば、”薬&コーヒー”なんて体にいいわけがないのだが、 そうでもしないと日常生活をまともに送ることができなかったのだから仕方がない。 鼻炎の薬には大抵”無水カフェイン”なる物質が入っていたので、 当時の僕はきっとカフェイン多量摂取状態だったのだろう。 そういえばやたらと咽が乾いていた。 授業中でも100%オレンジジュースなどが飲みたくて仕方なかった。 (あまりうるさくない先生の授業では飲ませてもらっていたが。)

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