完成


ついに念願のボーカルブースが完成しました!

制作日数は仕事の合間や休日を使って行ったのでだいたい2週間くらいでしょうか?(実質作業日数はそれよりもやや少ないです。)肉体労働だったので大変に疲れました。制作費は、できる限りこのページに記載するようにしてきましたが、これまでに書いた以外にも、様々な細々としたものが意外に費用がかさみました。例えば両面テープや布テープ。強力なものをかなりの本数使用したので大変でした。それから日曜大工用の工具類(ノコギリ等)。普段はなかなかそういうものを使う機会もなかったので買い揃えなければなりませんでした。あれこれ合わせると、およそ¥50、000程かかったと思います。貧乏な僕にとっては大きな出費でしたが、市販のものに比べたら1/10〜1/20程度の費用で完成できました。

さて使用感ですが、正直言ってやや窮屈ではあります。それに、”裸電球&スタイロフォーム”が実に暑い!今の季節(1月)はまだいいですが、夏はきつそうです。この点はまだまだ改良の余地がありそうです。でもなんと言っても、自宅で声出しができるのは強いです。 僕は学生時代は周りの迷惑も全く顧みずに、 自宅でもガンガン歌いまくっていたのですが、 さすがに学生で無くなるときついものがありました。 そんなわけで、僕はカラオケボックスで練習するようになったのですが、 それでも忙しい時期は辛いです。 スタジオに行くよりは楽とはいえ、 移動時間とお金がやはり大変です。 ま、もちろんカラオケやスタジオでの練習もこれから続けていくでしょうが、 自宅練習も充実させていこうと思います。(さらにこういうサービスを使えば自宅がそのままカラオケボックスになります!!

それから、僕がこのボーカルブースを作ったのにはもうひとつ目的があります。最近のレコーディング関係の周辺器機はテクノロジーの発達によりめざましい進歩を遂げています。ひと昔前ならばプロユースだったものが手頃な値段で手に入る、そんな時代が来ています。ただ、追いついていないのはやはり、日本の住宅環境ではないでしょうか?どんなにいい機材を買ったところで、出音がきちんとしていなければ意味がありません。ところが今、思う存分大きい音で録音できる環境にある人がいったいどれくらいいるでしょうか?市販のボーカルブースや防音加工の部屋は馬鹿みたいに高い値段で本当にそういうものを必要としている人間にはとても手が届きません。また、

”これからは、インターネットが発達し、アーティストとリスナーの間に立っていた、レコード会社という存在は無くなっていき、アーティストが直接リスナーに音楽を発信するようになる。”


そんな言葉を皆さんも聞いたことがあるでしょう。しかしながら、アーティストがキチンと自分の作品を録音できる環境がなければ、いくら技術が発達しネットワークが発展したところで良質の作品をリスナーに届けることはできないと思います。そんな意味もこめて僕はこの自作ボーカルブースを無理をして完成させました。これから、この箱の中で僕は必死でがんばって皆さんにいい作品を届けていきたいと思っています。当面の目標として、

”2ヶ月に一度ずつ、このボーカルブースで録音した作品をシングルCDとしてネット上でリリースしていく”

なんてことも企んでいます。(もちろん、ライブ活動も行っていきますよ。)僕の活動状況はこちらの方を見て下さい。 最後まで読んでくれてどうもありがとうございました。

*追記:このページを見て下さった方の中には、市販の防音室を買うのはいやだけど、自分でグラスウールやら石膏ボードをいじるのもキツイという、微妙な悩みをお持ちの方もいらっしゃるようです。確かに、それが普通なのかもしれません。そういった方は、もう少し予算を増やして「防音専門 ぴあリビング」さんのような、サービスを利用してもいいかもしれませんね。手間と予算のバランスは皆さんの価値観によって御判断下さい。

目次へ|使用レポートへ作者のHPへメール