これでいいのか? ライブハウス!


「ライブに行きます」企画に、また最近応募が増えてきている。 立ち上げ当初は周りの人から「こんなの誰も応募しないよ」などと冷ややかな反応も受けたのだが、僕としては最初から結構自信のある企画だった。認知されるまで多少時間はかかったが、今では特に目立った広報活動しなくてもコンスタントに応募が来るようになった。

というわけで、僕は日々ライブハウスに足を運んでいる。 で、これがまた、本当に、「この瞬間にここにいられて幸せだ」と感じるような「いいライブ」ばかりなんだよ。でも残念なことに、こんな素晴らしいパフォーマンスが一般の人には知られてない。

連日ライブハウスに行くことが習慣化してくると、だんだんこっちも楽しむのがうまくなって来た気がする。ふらりとライブハウスに寄るのが当たり前になってくる。こういうライフスタイルってのはいいもんだよ。

世の中に「音楽好き」って人は多いんだけど、今は必ずしもそういう人が「ライブハウスに行く」という行動をしていない。

正直言って僕はライブハウスのスタッフの人達の責任もあると思う。アーティスト側にノルマを課すのならば、自分らも同じようにフリーのお客さんを呼ぶ努力をもっとするべきだと思う。(料金設定、店の雰囲気作り、広報、ブッキング、リスナーの啓蒙活動などなど、根本から改善すべき点、するべきことなど、まだまだたくさんあると思う。)

1バンドが10人お客呼んだとして、それ以上の人数の「フリーの(=対バンの客を除く)」お客さんをライブハウスが集めているのかなぁ? もしフリーのお客がゼロならば、そのバンドにとやかく言う資格ないのではないかと思う。(フリーのお客を満足させられないのなら、バンドの方が悪いが。) バンドの方は命削って努力してるよ、マジで。 バンドのノルマ上げて「これでよし」としてたら、もうシーンごとつぶれるぞ。 (ちなみにメルマガを使って啓蒙活動している人もいます。)

ちょっと足をのばせば実は街の其所此所で、いい音楽がライブで繰り広げられている。音楽好きならライブハウス行こうよ。有名でなくてもいいバンドはたくさんいる。それに「ライブで」聴くことは本当にいいよ! 今までCDなどで聴いても好きでなかったジャンルの音楽がライブで初めて「解る」こともある。

最近僕が注目しているお店のひとつがラビアンローズというお店だ。 ここはノルマなしでライブの出来る「セッションハウス」というコンセプトで営業していた。(現在は閉店中。)でも残念ながら、こういうお店を上手に利用できるアーティストが意外と日本にはまだまだ少ないようだ。「有名な**がかつてやっていた名門ライブハウス」にくそ高いノルマ払ってでも出る方が格好いいし、様になるとでも思ってるのかな? アーティスト側も、もう少し自分の活動の仕方をよく考えた方がいいかもしれない。

この文章はやや支離滅裂なのかもしれないけれど僕の本当の気持ちだ。 ここまで読んでくれて解るかな? 僕はライブハウスが嫌いなわけではない。 愛しているからこそ厳しい言葉を投げたい。 意識の高いアーティスト達はもう「ライブハウス」という枠を飛び越え始めているよ。 ライブハウスの時代は終わったというのは簡単だ。 でも、…これでいいのか?ライブハウス!!

目次へ作者のHPへ|メール